2024年12月25日
琉球王国末期の謎の疑獄事件

金城正篤先生から本が届きました。
『牧志恩河一件』~琉球王国末期の疑獄事件~。
著者はもちろん金城先生。
先生は1935年生まれ。
もう89歳になったかもしれない。
「お元気ですか」とお電話したら「元気だよ。久ぶりだね」と優しく答えてくれました。
先生は京都大学の大先輩で、現在は琉球大学名誉教授です。
私が沖縄に来たときからとても親切にしてもらっていて、
旧正月などに自宅に招かれたこともありました。
こんな高齢になってもむつかしい本を出版されるなんて、
頭が下がります。
本は琉球王国末期に起きた謎の疑獄事件を、
伊江文書を読み解くことで、
その事実関係を突き詰めていく内容のようです。

牧志恩河は王国の官僚、政治家、通訳として非凡な才能を発揮した牧志朝忠とその上司・恩河朝恒のこと。
私は幻と冠がつくのが好きですが、
金城先生は謎という冠がつくのが好きなのかもしれません。
謎の疑獄事件の解明に挑むなんて、
探求心は年齢を重ねても衰えを知りません。
本は琉球史の素養がないと簡単には読み進めそうにありません。
金城先生には電話したときに「後でゆっくり読ませていただきます」と話しました。
貴重で高価な本を贈って下さった大学の大先輩であり、
研究者のレジェンドである金城先生に敬意を表し、感謝いたします。
Posted by やんふぁ at 09:33│Comments(0)
│よもやま沖縄